『ジョン・ウィック』リロードにときめき、偏見と戦う今日この頃
このところ、記事を書いては途中で脳のリソースを仕事にとられて完成させられない、という日々を過ごしております。
平日はもちろん、土日は爆睡していて、気づいたら夕方、というのがザラ。いまだ本調子ではないので土日は仕事しないと決めてますが、やろうとしたって多分寝る。
こういう時に、まだまだだなあと思います。
それに最近は、社内の大きなシステム改訂を行うべく、どう幹部をだまくらかしたら、もとい、どう説明したらこのご時世に5億円の予算とれるかと、ああでもないこうでもないと企画書をこねくりまわしているせいか、モノを書く欲求がある程度満たされている感じです。
そんなこんなでまた久々ですが、そういう状況下で何を観ていたかたというと、自宅で『ジョン・ウィック』祭りを繰り返していました。
去年の今ごろでしたら、メンタルやばすぎたあまり、ただただ人が殺されていくのを黙々と観ていただけかと思います。
が、回復してきたいまの私は違います!
本領発揮です!(仕事は!?)
っもお~、リロードって大好き!!
リロード、つまり銃に弾倉を再装填することです。
私、銃撃戦おいて一番好きなのは、銃声でも撃つフォームでも銃そのものでも、ましてや流血でもありません(いや全部好物だけど)。
このリロードする行為全般、特にリロードのカチャとかガチャとかガシャンとかいう音が好きで好きで好きで。観て聞いてると、なぜか銃声よりも断然気分がスッするんですよねえ~。
ショットガンならなお良し!
なぜなのかは全く不明。確かに、もともとカチャカチャガチャガチャという音って好きなんですが。
『ターミネーター2』あたりがきっかけかとも思いますが、当時はそこまでリロードにこだわった覚えがありません。
とにかく、気づいたらリロード好きになっていました。
ですからね、『ジョン・ウィック』を観たことのある皆さんなら既に納得されたかと思いますが、このシリーズ、1~3まで全編リロード祭りなんですよ!!
銃で打ち合う映画であれば、リロードシーンが全くないなんてことはあり得ません。それでも、別にそこに注力しているわけではありません。
それどころか、その弾倉っていったい何発弾入っとるんかい!と突っ込みたくなることもしばしばです。
しかし、『ジョン・ウィック』シリーズにおけるリロードは、キアヌに次いで、第二の主役と言ってもいい!
リロード及びその手際の重要性を、これほど熱く見せてくれる映画が、これまであっただろうか!?
いや、ない!
ネット上を探すと、映画のリロードシーンを集めた動画とか落ちてます。5分とか10分くらいにまとめたヤツが。
でも『ジョン・ウィック』は、それを90分だか2時間だか、延々撃ってはリロード、撃ってはリロードを繰り返してくれるわけです。
それも、キアヌ・リーブス付きで(順序が逆だろ!)。
考えてみればです。
あの殺し屋ネットワークが一大産業となっている世界、人口における殺し屋の構成比は何%か計算したくなる殺し屋の多さ(そんなに需要があるのか?)、そしてどんな混戦中でもミスショットをほとんどしないジョン・ウィック。
もはやこのシリーズはファンタジーですよ。
なのに妙にリアル感(リアルとまでは言わない)を生んでいる理由の一つが、キアヌも相手もリロードにわちゃわちゃするところじゃないですかね。
たまにジャムってるところが、また可愛いのよ~(可愛いの定義が自分でもわからん)。
しかしですね。
「ショットガンのリロード音が好きなんです」
という話をしてノってくれる人間が、私の日常にはおりません。類は友を呼ぶはずなのに、誰も来やしねえ。
まあ百歩譲って、女性の類友に出会う確率は少し下がるのかもしれない。でも、私の職場は男性が圧倒的に多いというのに、なぜか全員首をかしげる。
彼らはみんな、昭和生まれですよ。男子はこうあるべき、という親や学校や世間の圧力に亀甲縛りされて育ったような世代ですよ(表現が18禁)。
そんなジェンダーバイアス男子のくせに、銃にも戦闘にも流血にも興味がないなんて。
しかも、ゲームなら平気だけど実写映画はダメ、とかいう輩もいて、意味がわからん。たかが『バイオハザード』の話でですよ!?
今の熟年中年男子諸君は『ゾンビ』とか『ランボー2』とか観て育ったんじゃないのか?(偏見)
先日、嬉々として会社の昼休みに『ジョン・ウィック』とリロードの話をしていたらですよ。
センター長(55歳♂)から「残酷なのが好きだよねえ」と言われ、後輩(40歳♂)からは「銃の話する時、乙女の顔するのやめてください」って言われたんですよ、私!
『ジョン・ウィック』は残酷じゃねーし!
プロだから!
キレイに急所狙ってしっかり殺るから!
てか「リロード」って言葉の意味から説明しないといけない輩に、リロードへのときめきを否定される謂れはない!
このあたりが、わたくし、トントン拍子で昇格したのに役職につけない原因なんでしょうか。うち、世間的にはそれなりにご立派な会社ですからね。
黙ってりゃいいんでしょうけど、所詮は元がコレなんで、ご立派な会社員の擬態って疲れるんですよ。
そういえばジョン・ウィックも、一度は足を洗って普通の人間のフリして生活してましたけど、結局闇の世界に戻ったわけで。
人間の本質なんざ、結局ごまかしはきかないのです。
そういう視点でみると、『ジョン・ウィック』も結構深い話ですね。
……って、んなわけあるかい!